岐阜初のオンライン英会話導入校の「次の一手」とは

麗澤瑞浪中学・高等学校

岐阜県の大自然に囲まれたキャンパスで、国際社会に貢献できる生徒の育成に力を入れる麗澤瑞浪中学・高等学校。英語教育では、アウトプットを重視した新たな取り組みを精力的に導入しています。リピートークは2020年4月から活用。コロナ禍による休校期間後の模試では、利用クラスの偏差値が急上昇するなど、学習機会の確保に効果を実感いただいています。改革の真っただ中の同校の取り組みを浜村先生に話を伺いました。

導入前の課題
  • 音読指導を強化したい
  • 自宅や寮でもより効果的な音読活動をしてほしい
導入の効果
  • 発音が良くなったと実感。ネイティブに近い発音する生徒も
  • 手軽に音声を聞いて音読ができるので、自分で発音やイントネーションの修正も可能に
  • 人工知能(AI)添削や生徒に音読のフィードバックができる

無料トライアル実施中

対象: 高校1~2年生
教材: UNICORN, CROWN

「ラウンドシステム」×「Tanabu Model」

本校では、探究学習、英語教育、寮教育、キャリア教育の4つを柱に、大学合格の先の進路まで見据えた教育を行っています。その中で英語教育は、大学入試はもちろんですが、留学・仕事に使える本物の英語力を身につけることを目的としています。

そのためにインプット・アウトプットの両方を重視した独自の取り組みをしています。中学では教科書を5周する「ラウンドシステム」を導入し、リーディング・リスニングで取得した教科書の情報を、手で文字にしたり口を動かして内容を伝えたりを繰り返し、最後は絵を見て自分の言葉でアウトプットできるようにします。

高校ではTanabu Modelを取り入れています。中学と同様、リーディング・リスニングで本文の内容を把握するのに加え、日本語で全体の流れの要約、辞書での単語調べ、フレーズごとに区切って和訳を載せているプリント(サイト・トランスレーション)を使うなど、さまざまな形でのインプットを行います。そしてアウトプットでは、本文をしっかり音読した後、最後には自分でストーリーを書き上げます。教科書を暗記する生徒もいれば、力のある生徒は違う単語で言い換えるなど、生徒それぞれの形でアウトプットする形ができています。

その他、岐阜県で初めての導入となったオンライン英会話は、中学1・2年生は必修で受講しています。他学年は放課後に任意ですが、100名程度が参加しています。生徒・保護者の高い関心を感じますね。内容も単純に話すだけでなく、文法や論理的思考力に関連したトピックを設定しています。論理的思考力のトピックは、国公立の2次試験対策にもなっています。


コロナ禍をきっかけに音読指導を強化

もともと音読に力を入れていたので、音読の習慣はついていたと思います。ですが、新型コロナウィルスの流行で休校になり、プリントなどの教材は生徒に送れていたのですが、音源・音声の提供ができなくなってしまったんです。そこで、自宅や寮でもより効果的な音読活動をしてほしいという思いがありました。

リピートークは手軽に音声を聞いて音読ができるので、自分で発音やイントネーションを修正することができます。また、人工知能(AI)添削や生徒に音読のフィードバックができる点、取り扱っている教材が学校で使用している教材とマッチしてる点がとても魅力的でした。「添削やフィードバックが大変そう」という懸念の声もありましたが、まずは高校からスタートしてみようということでリピートークの導入を決断しました。

現在は4・5年生(高校1・2年生)で利用しています。一部、夏期講習や毎週の単語テストのための自習で利用していますが、基本的には教科書のアウトプットの一環として週末の課題でリピートークを使用した音読を出しています。

使ってみた感想としては、私たち教員からも、そして生徒たちからも「すごく良い」という反応が出ています。まず、生徒の発音が良くなったという実感がありますね。例えば、matterという単語も、こちらが何も指導せずにネイティブに近い発音をしたりするんですよ。すごいなーと思いましたね。

生徒にとっても、これまでの音読では発音できない単語があっても、繰り返しネイティブの発音を聞いたり、何度も発音してみたりってなかなかできなかったと思います。でもリピートークだと、簡単な操作で何度も自分の聞きたい単語やうまく言えなかったフレーズを聞くことができます。

それに、自分の発音を録音して自分で聞けるのもいいみたいです。自分の発音をネイティブの音声と比べ、どうしたらネイティブに近い発音ができるかを自分で考えて工夫するなど、マイペースにたくさん練習できるんですよね。

「発音が良くなったね」といった声掛けをしたり、フィードバック時に音読の一致率を教えてあげると、生徒たちはとても喜んでモチベーションを保っています。音読提出を課題にしているときは、「一致率ランキング(ベスト5)」を作って教室に掲示したりもしています。一致率が上がると、自主的に音声を2回提出する生徒もいるんですよ。楽しんで音読をしてくれているみたいですね。


英語の壁を打破したい

やっぱり一番は「英語を使えるようになってほしい」ですね。今でも英語でコミュニケーションが取れることを求められていますが、今後より一層必要になってくると思います。ただ現状は、多くの日本人が「英語は読めるけど、話す・聞く・書くは苦手」。そういう日本人ならではの課題から脱却して、本当の意味で英語を使えるようになってほしいという思いがあります。

そのためには、やはり音読はとても大切なんですよね。中学で英語の基礎力をしっかりと身につけると同時に、きれいな発音でスラスラ英語を話す基盤を築くため、今後も音読活動には積極的に取り組みたいと思っています。

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