「つらい」を乗り越える徹底活用

市川中学校・高等学校

スーパーサイエンスハイスクールとしての取り組みや多彩な国際研修の実施など、常に最先端の教育を提供する市川学園。国公立大学をはじめ、名門私立大学や海外大学への進学実績を誇り千葉県屈指の名門校として名をはせています。教員のきめ細やかなフォローを後ろ盾に、実践でも活きる英語力を身に付けるリピートーク活用法を梅村嘉彦教諭に伺いました。

導入前の課題
  • 文法だけでなくて口を動かす学習に力を入れていきたい
  • 自学ノートの回収から返却まで時間的制約があった
導入の効果
  • 生徒の口の中で文法や形が癖になって残るように。発音の向上にも貢献
  • ネット上で生徒一人一人の学習状況などが確認できるため、時間の融通が利くようになった

無料トライアル実施中

対象: 中学3年生、高校1年生
教材: New Treasure, CROWN, オンライン英会話

「手で書く」から「口を動かす」へ

本校では「総合的なコミュニケーション能力の育成」「英語による言語活動が中心となる授業の導入」「大学入試・外部試験の合格や高得点の取得」の3つを英語科の年度方針にしています。授業中ではリスニングをはじめ、四技能すべてを使う授業展開をしていて、私が担当している高校1年では、文法だけでなくて「口を動かす」ところまで持っていくのが大きな軸となっています。

まずは中学1年生、2年生で行っている「自学ノート」で学習の定着化や毎日英語に触れる機会を作ります。ノート1ページに何かしら英語を書かせるものですが、内容は生徒が自由に決めます。授業の復習や単語練習、レベルの高い子だと英語で日記を書いたり、洋楽の歌詞を自分なりに分析したりとさまざまです。そして、今の高校1年生が中学3年生の時に、「自学ノートに手で英語を書く」の次のステップとして、口を動かす学習に力を入れていきたいという思いからリピートークを導入しました。

しっかりと音読をすることで、生徒の口の中で文法や形が癖になって残るんですよね。すると、覚えた文章と似たシチュエーションに出会ったときに、単語を入れ替えるだけで状況に合った英語が言えるようになります。口で発することができれば、手で文字に起こすこともできるので、ライティングの向上にもつながると思っています。

また、しっかりとした音読は発音の向上にも貢献できますね。実際に他学年の英語授業を受け持つ先生から「リピートークを使っている学年の生徒は発音が良い」とおっしゃっていただいています。保護者からも「自分の部屋でぶつぶつと英語を言っている」など、英語の音読練習が見える形で伝わるので好印象です。


ステップ設計が指導の肝

私が所属している高校1年生では、授業で教科書のリスニング、本文の和訳や分析を行います。その後、自宅での復習としてリピートークを使いながら口を動かす練習をしています。

リピートークは多様なステップを組んだり、リピートの回数を教員側が生徒の様子を見ながらデザインできたりなど自由度が高いのが良いですね。ただその分、学校の目標に合うステップをどう組むのか、どのステップを取り入れるのが正解か、生徒への負荷は適切かを見極めるまでは試行錯誤でした。リピートークの座談会で伺った他校の取り組みも参考にしてステップを組み直し、今の形になりました。

具体的には5つのステップを組んでいて、まずは2回ずつボキャブラリーの音読、その後、区切られた文の復唱練習をし、発音と抑揚に気を付けながら本文の重ね読みの練習。さらに日本語の文章のみを表示させて英語の音読をし、最後にネイティブのお手本を聞きながらもう一度音読するクイックレスポンスというものを取り入れています。全てのステップを通すだけなら20分程度で終わりますが、間違えないように、納得がいくまで繰り返して練習する生徒は40分から1時間くらいかけています。

こだわって取り組むと、教科書の文章をほとんど覚えることになるので、中間・期末テストでは確実に点数が上がりますし、ライティング力やスピーキング力の向上につながります

加えて、オンライン英会話では予習として生徒全員にリピートークのレッスンを配信しています。こちらは必修ではないので、利用している子はクラスの1割程度と少数派。しかし外国人講師と話すときに心の余裕ができるという声があり、生徒も効果は実感しているようです。


市川の「一人一人を見る」教育

生徒への負荷は高いようで、「つらい」という声もあります(笑)。でも「こういう結果が得られるよ」と趣旨をちゃんと説明して取り組んでもらっています。リピートークは発音の一致率が出るので、添削コメントで一人一人に一致率を伝えることで「もっと高い一致率を取ろう!」という生徒のモチベーションを上げる工夫もしています。

添削は、生徒一人一人の音読を少しずつ聞きながら発音の癖などを見ています。大変ではありますが、単純に文法を理解するだけではなく、英文を口に出すことで覚えるので定着度は高まります。自学ノートの時は朝礼で回収し、生徒が帰宅する前までに内容を確認しハンコを付けて返却するという時間的制約がありました。リピートークはネット上で生徒の学習をチェックできるなど、生徒の記録をしっかり取りながら状況によって一括添削などを利用し、時間に融通を利かせられます。そのあたりの自由度がとても便利です。他の教員もプラスに受け止めてくれており、今後もリピートークを活用していきたいと考えています。

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